2014/12/30

年に一度?の買い出し☆倉敷で新顔ばかり5機

年の瀬も迫る12/28、冷たい雨の中、日本最大のモデルプレーン専門店を訪れるために岡山県倉敷市を訪れた。交通費を少しでも浮かせるためにJRの在来線で4時間近くかけて行くことに。時間はかかるがあえて赤穂線経由を選んだ。理由は途中で海が見えるのと、こちらの方が圧倒的に空いているからだ。これもたまの遠出にはちょうど旅気分も味わえるのでよかった。しかし途中から雲行きが怪しくなりついには雨模様に。倉敷駅からは歩いて15分ほど。以前にも一度だけ訪れたことがあったのですんなり着いた。
途中の日生駅で、奥に見えるのは小豆島行きのフェリー
 
雨にもかかわらずちょこちょこ客が入ってくる。年末休暇を利用して遠方から来るのだろうか。倉庫のような広い店内に棚が並びびっしり商品の箱がある。引き戸式の棚もあり、自由に戸を開けて探すことができる。手前の箱積みの奥にはまた違う箱積みがあったりするので、お目当てのものを探すのはちょっと大変だ。ちなみにあらかじめ商品番号などが分かっていればスタッフがすぐに調べてくれる。今回は先日送ってきたクロスウイングのカタログに同封の価格表を持参で赴いた。もちろん事前に欲しいもの候補をチェックしてだ。
いくつかはお目当てが見つかったが、案の定いくつかは見つからない。そこで店員に尋ねてみることに。するとやはり在庫切れとのこと。あれば奇跡に近いものもあったのでまぁ仕方ない。今回はこれまで1機も持っていない現存エアラインの現行塗装機限定で5機をチョイス。ちなみにこのブログは2人で運営していているのでコレクションも重ならないように2人で集めている。したがって今回の5機も1人で買うわけではない。
レジで清算した時にポイントカード(1年間有効)を作ってもらえた。こんなものがあるのは知らなかった。でもよく聞くと倉敷本店限定だそうだ。普段からちょくちょく利用できる距離ならありがたいカードだが、年に1回か2回が精一杯なのでスタンプが全部貯まる可能性は・・・ほぼないだろう。ちなみにスタンプが埋まると2000円の金券として使える。

さて今回入手した5機は、
★アイスランド航空 herpa B757-200(左上)
★S7航空 herpa B767-300ER(右上)
★セーシェル航空 herpa A330-200(左中)
★TAM航空 herpa B777-300ER(右中)
★中国東方航空 herpa A340-600(左下)



もうひとつのアメリカン☆アメリカンイーグル航空CRJ700

続いてアメリカのリージョナルエアライン。日本で言えばJALに対してJAL EXPRESSやJ-AIRのような存在。あの大手アメリカン航空の子会社だが、アメリカンイーグルとはブランド名に過ぎない。実際に就航を行っているのはエンボイエアーという会社である。
全米でよく目にするこの小型機だが、先のサウスウエスト航空同様にモデルとしてはかなりレアな部類だ。なんとか発売当時の定価位の価格でオークションで入手。少し前にeBayで入手したATR72と合わせて2機集まったことになる。リージョナル専門なのでCRJ700は同社最大機となる。近年はアメリカン航空と同じガンメタ&星条旗の新塗装へ移行しつつある。これもJAL系のリージョナル子会社と同じ傾向だ。個性がなくなるのはちょっと残念だ。
さて、モデルの尾翼はイーグルの羽を表している。親会社のアメリカン航空は「AA」とこのイーグルの組み合わせだ(注:旧塗装の場合)。ただこちらのイーグルは赤青の2色である。実はアメリカンコネクションというもうひとつのリージョナルブランドがあり、こちらは青1色のイーグルである。何ともややこしく遠目で見て判断がつきにくい。いずれにしてもアメリカン航空の大型機の周囲に同じ塗装パターンのアメリカンイーグル航空の小型機がうろうろしているのは全米でおなじみの光景である。新塗装になってもこの光景に変わりはないが、イーグルのかっこいいロゴがなくなってしまうのは非常に残念だ。一番好きだったデザインをこのモデルで残しておきたい。

世界最大のLCC☆青いサウスウエスト航空B737-800!

真っ青な機体に「SouthWest」のロゴがかっこいいこの飛行機。500機を越える保有機とユニークな経営で成功を収めるサウスウエスト航空だ。最近塗装変更がなされ尾翼のロゴタイプが消えたのは少し残念だが、カラーイメージはそのままなのはうれしい。
サウスウエスト航空の特徴はなんといってもその経営方針だ。9.11以降の航空需要が大きく落ち込んだ時代、多くのエアラインが従業員のリストラや給与カットを行った。そんな中サウスウエストだけは従業員のリストラはもちろん、給与の減額も行わなかった。「社員第一、顧客第二」をモットーにしているのだ。このことは結果として最高のサービスを顧客へ届けられることに繋がっている。その証明として今や全米No.1LCCと唄われている。そして保有機の全てがB737シリーズというのもユニークだ。これはコスト削減を従業員のカットで行うのではなく、例えば保有機を統一することにより機体整備やパイロット育成などの面で大きくコストのスリム化が実現できる。まさに737天国なのだ。
アメリカのリージョナルエアラインは1/500でのモデル化が意外と乏しい。それだけにこのモデルも今はショップなどで流通することは稀だ。eBayなどでは小型機にも関わらず高値が付く。それだけに国内オークションで奇跡的に競ることなく格安落札できたのはラッキーだ。

2014/12/27

ロシア・コーカサス地方のエアライン☆KMV

今回は3発ジェットのロシア機に「KMV」という大きなロゴがインパクトあるモデル。実は映像で見て知っていただけで、これが何という(何と読む)エアラインかも知らなかった。このモデルは前々から入手したいと思っていたが、少し古い商品なので現在店頭には並んでいない。たまたまネットオークションで見つけこれまた格安で入手できた。
さて、このエアラインの名称は「カヴミンヴォディアヴィア(英語表記:Kavminvodyavia)」だ。何度読み返しても覚えにくい。ロシア南西部ミネラーリヌィエ・ヴォードィ空港を拠点にしたエアラインだったが近年倒産してしまった。コーカサス地方は黒海とカスピ海に挟まれ、南には急峻なコーカサス山脈がそびえる地域だ。この山脈の南側はグルジア共和国だ。こんな地域のエアラインなど日本への飛来実績は皆無だろう。それだけに神秘的で謎めいている。
オークションでは他に入札が入らなかったように、レアだけどもかなりマニアックなモデルだ。ロシア機コレクションの充実には欠かせない一品!

英国老舗エアラインの最新鋭☆ドリームライナー

ブリティッシュ・エアウエイズは少し前まで日本では英国航空と呼ばれていた。最近ではトルコ航空がターキッシュと変更しているように、英語読みをそのまま持ち込もうとする動きがあるようだ。国際時代にその動きは歓迎してもいいのだが、なぜか英国という響きにある独特のブランドだけは捨てがたい。今でも「英国フェア」など漢字表記が好まれるのも事実だ。
さて、このモデルはヘルパから2013年にリリースされたもの。これもまた中古ショップで格安で入手できた。ブリティッシュ・エアウエイズは欧州では珍しくA380以外の全ての大型機をボーイング製が占める。ドリームライナーはB767-300やB777-200の後継機として選定されたのだろう。同社は世界中に多くの就航路線を持っており、全てが採算の良い路線とは限らない。またこのような大手エアラインの路線ともなると簡単に廃止することもできない。このドリームライナーはそんな微妙な路線にとって救世主的な存在だ。このクラスの機は他の欧州エアラインなら多くがA330を採用しているので、この地域では少しばかり異彩を放っていると言える。
歴史ある古い英国と最新鋭のドリームライナー。今の機体デザインとマッチしているが、深い紺色が特徴だった前塗装バージョンも見てみたかったように思う。いずれにしてもB787は延長型を含め結構な発注をかけているので、間違いなく今後の主力級になっていくだろう。新時代の「英国航空」の代表モデルとして眺めて楽しみたい。

2014/12/23

全世界でヒットしたあの大作をまとって☆NZ航空B747-400

毎回ブログ記事として紹介しているモデルは、最近入手したものをできるだけリアルタイムで掲載することを目標にしている。もちろん即日アップが理想だが、ここ最近入手ラッシュでなかなか追いついていない。といっても新品は円安の影響でずいぶん高額になっているので、少し昔の中古品やオークションからの入手が多くなってきた。今回のモデルも中古品だ。
このモデル、何と言っても機体に大きくデザインされた「ロード・オブ・ザ・リング」のPRが特徴だ。この印刷は素晴らしい!あらかじめ印刷されたデカールならともかく、ヘルパは曲面の機体への直接印刷なのだ。ヘルパ社の自慢のタンポ印刷技術を世界へ知らしめた代表作と言えよう。ニュージーランド航空のモデルは概して入手困難だ。今回のモデルで3機目となった。B747-400の標準塗装は既に入手済だが、このエアラインは特別塗装がすっかり有名だ。現塗装機でも「オールブラックス」と呼ばれる全体が漆黒のバージョンが存在する。いずれにしてもこの手のデザインは世界中で見てもピカイチかも知れない。
ニュージーランドは美しい山々やフィヨルドなど大自然が自慢の国。この映画のロケも多くがニュージーランドで行われ、映画のPRがニュージーランドそのもののPRにもなっている。漆黒&シダ植物の新デザインも悪くないが、この緑をベースにしたデザインはとても穏やかでホッとするいいデザインだと思う。新CIが発表された時は正直驚いた。そしてB747-400もつい最近退役してしまった。この美しいデザインと美しい機体はいずれも過去のものとなってしまった。モデルはもう見られない過去の記憶もカタチで残せるのがいい。

ケニアの新型機!B787-8☆ドリームライナー

アフリカ大手エアラインのひとつケニア航空。最近あのドリームライナーを導入したことで話題になったのは記憶に新しい。ケニアはアフリカ東部に位置する高原国。残念ながら日本からアフリカへの直行便が現時点ではないのでとても遠い国である。
さてこのモデル、ヘルパから最近リリースされた新商品。2010年に航空連合「スカイチーム」へ加入したばかりなので、このロゴが入る初めてのモデルとなる。機体デザインは近年取り入れられた新CI。アフリカのフラッグシップエアラインに共通しているが、国旗をベースにしたカラー&デザインである。シンプルながらダイナミックさとセンスを両立させている。機体にある「The Pride of Africa」は、アフリカ全体を背負って立つ代表的エアラインという立場を表しているのだろうか。この少し崩した字体がなんともいいアクセントとなっている。同地域のもうひとつの大手、エチオピア航空とともに、アフリカ各国を結ぶ路線だけでなく、ヨーロッパやアジアへの路線も数多く持っている。日本からだと香港からナイロビ直行便がある。B787のような経済的で航続距離の長い旅客機の登場により、今後の直行便就航地の拡張に期待が持てる。近い将来、成田や羽田、関空などへの就航はあるのか。そんな期待も寄せつつこのモデルでまだ見ぬ遠いアフリカに思いを馳せたい。

2014/12/20

スカイブルーがまぶしいロシア機☆ウラル航空Tu-154M

ヨーロッパロシアとシベリアの狭間に位置するエカテリングルクを本拠地にしている航空会社。日本ではかなりマイナーなエアラインだ。ロシアのエアラインと言えばその特徴はなんといっても旧ソ連機だ。確かに少し前までは、今回のモデル同様のTu-154や134、IL-62など、独特のフォルムの機体が戦闘機のような甲高いエンジン音を奏でながら飛んでいた。
ウラル航空は2011年にこのTu-154Mを全機退役させている。他のロシア系エアラインも2010年前後にそのほとんどを退役させた。退役の理由のひとつは老朽化であるが他に重大な理由が2つある。1つは経済性だ。一説によるとこのTu-154Mを黒字で就航させ続けるには搭乗率80パーセントが損益分岐点だったそうだ。これはかなりのハードルだ。そしてもう1つが事故率の高さだ。Tu-154は計1000機ほど製造されたが、この内約4パーセントにあたる38機が事故で大破している。当時のメドベージェフ大統領もこの事実を受け止め運行中止を告げている。こんなことからここ数年の間に旧ソ連機は急激に数を減らした。今や全世界の絶滅危惧種である。
さてこのウラル航空の機体、見た目も鮮やかなスカイブルーが特徴だ。ボディは前部のロゴからそのままチートラインへ連続し流れを感じる。また尾翼にもロゴが配されていて全体的なバランスは◎だ。この3発Tu-154Mに良く合うデザインだ。しかし近年デザインの変更がなされ、ロゴは少しくずしたより柔らかいタッチのものとなり、機体デザインもホワイトボディをベースに尾翼から続く弓なりのラインを配した今風のものとなっている。悪く言えば特徴がなくなったのかもしれない。
まだロシア機が飛んでいたつい数年前の名残を留めるモデルとして大切にしたい。

アフリカのトップエアライン☆南アフリカ航空A340-600!

アフリカ系エアラインはリリースが少ない。これは今も昔もそうである。しかし個人的には最近ちょっとずつアフリカ系のコレクションが充実してきた。意識的に探しているのか、偶発的な巡り会わせか分からないが、いずれにしてもいいことだ
さて今回入手できたのはA340-600というとても長く見える機種である。海外のフォーラムに目を通すと、しばしばこの機種の話題が登場する。そして「この世で最も美しい機体」とも評されている。そう、B747-8が登場するまで世界最長を誇る長くスマートな機体であった。
南アフリカはイギリス連邦を代表する国である。すなわち就航先として最も重要視されるのは伝統的にイギリスである。同様にシンガポール航空やかつてイギリス連邦だった香港のキャセイパシフィック航空などイギリスから遠く離れたイギリス連邦系のエアラインを見るとおよそ共通点がある。それはいずれも4発の大型機を多数保有していること。これらの航空会社はそもそもの使命が自国とイギリスを結ぶことにある。必然的に長距離路線を持つことになり、昔から長距離向けの大型機の導入に積極的だった。そのひとつがA340-600であろう。かつて洋上の長距離飛行にはフェイルセーフの観点からエンジンの発数が3発以上でなければならなかった。その名残でこのような4発機を多数保有してきる。
そしてもうひとつ、イギリスへの長距離路線を運行させるノウハウの蓄積から、いずれもワールドワイドなエアラインになり得たことである。南アフリカ航空もおそらくアフリカ最大の規模を誇る老舗エアラインだ。機体デザインはシンプルながら側面のロゴタイプやカラーリングなど品がある。尾翼は国旗をベースにしつつ太陽などアフリカンテイストをいくつか織り交ぜユニークにしている。いずれにしてもこのA340-600はそう先が長くはないだろう。記憶に残すモデルにしたい。

2014/12/14

意外な在庫品!ヘルパクラブモデル☆ルフトハンザDC-10旧塗装

1年ほど前にクロスウイング本店(倉敷市)へ行った時に見つけたモデル。その時は他のモデルを数点購入したため、惜しみながら見送った。そして先日、クロスウイングから新しいカタログが届き、同梱されていた価格リストの中に、なんとあの商品がリストアップされていた。いくつも国内市場に転がっているわけもないクラブモデルなので、あの商品がそのまま在庫として残っていたとしか考えられない。そう確信して早速大阪店を通して在庫確認してもらうとあるとのことで取り寄せを依頼。通販とは違いクロスウイングの流通網を利用するので送料はかからない。約1週間後に大阪店で受け取り&支払いをした。
eBayやヤフオクで出品されるとかなりの高値が付くモデルである。それが当時の定価のまま新品で購入できたのはかなりラッキーである。クラブモデルとはいえ2007年のモデルなので、今の通常商品並の価格で手に入った。
さてこのモデル、渋いルフトハンザの旧塗装である。腹部がベアメタルでチートラインが入っているため、現行塗装よりもずっとメリハリ感がある。またDC-10はヘルパからのモデル化に恵まれなかったため、これはこれでまた貴重である。同じモデルでルフトハンザ航空専売ヴァージョンもあったらしく、こちらは桐箱のような重厚なパッケージ商品だったようである。同時代塗装ヴァージョンはこれで3機となった。あとは何とかしてB747-100も入手したいところだが、こちらは更に高嶺の花である。

2014/12/13

1世代前の塗装ヴァージョン☆タイ国際航空A330-300

優雅でエキゾチックな雰囲気満載のタイ国際航空は1世代前の塗装でも基本コンセプトは同じ!これほど国の文化や思想などをうまくデザインしたエアラインは他にあるだろうか?
今回入手できたモデルはたまたま中古取り扱い店で驚くほど安価(1000円以下)で売られていたものだ。これまでこの時代の塗装機は1機も所有できていなかったのでラッキーな入手である。「タイ国王(ラーマ9世/現87歳)の72歳の誕生祝」のフレーズが機体後部にマーキングされている。ということは1999年のモデル設定だろうか。
A330-300は大型のエアバス機では現在最も普及している型だ。もっと大型の機材をたくさん保有しているタイ国際航空の中ではむしろ小回りのきく汎用機といったポジションだろう。現に最も多くの都市への就航便で使用されている。今でもメジャーな機ではあるが、1世代前の塗装で見るとなぜかレトロ感を感じる。その理由のひとつは今ではめずらしくなったボディのチートラインだろう。機体に流動感を持たせより長く立派に見せる錯覚効果があるので個人的には好きだが、近年急速に数を減らしているのが事実だ。現在のデザインは斜めのストライプだ。ストライプやウェーブでカラーリングするのは現在の世界の流行だ。もちろんこちらのデザインヴァージョンも凝っていて好きだ。そして今も昔も高級花「蘭」を表す尾翼マークはタイ国際航空のブランドイメージを定着させている。時代設定が明確なゆえにひと昔前のタイ国際航空が蘇る一品だ。

中東の謎のエアライン!?イエメニアA310

中東のエアラインと言えばどこも煌びやかで最新鋭機をバンバン導入しているイメージが強い。しかしいわゆるビッグ4(エミレーツ、カタ-ル、エティハド、ターキッシュ)を除けばどこもちょっとマニアックである。アラビア半島の南端にあるイエメニア(かつてはイエメン・アラブ航空)もその例外ではない。保有機を見てもやや型落ちという印象である。またイラン航空などと並んでB747SPを保有する数少ないエアラインのひとつである。もちろんこちらはVIP機であるが、イラン航空はつい先日退役してしまったので貴重な存在だ。モデルとしてもぜひとも747SPを入手したいところだがヘルパではNG化以降の商品化がない。こちらは今後に期待するしかなさそうだ。
さてモデルとしてみてもイエメニアはレアな部類だ。A310は現在でも3機保有しており、まだまだ第一線で活躍している。ずんぐりと短く太いフォルムが特徴の中型機である。全体としてシンプルな塗装デザインだが、配色といいバランスといいうまくまとめあげられている。エアライン名(英語とアラビア語の併記)の字体も独特で◎だ。尾翼にはイスラム圏を表す月とその中をくぐる何かが描かれている。おそらく航空機をデフォルメしたものだろうが、イエメンと言えばモカコーヒーが有名なのでコーヒー豆を表しているのかも知れない。いずれにせよこの地域を表す伝統的なデザインがベースとなっているようだ。日本にはちょっと馴染み薄いエキゾチックな国の貴重なモデルが追加された。

元祖!日本航空B747-100☆JALリゾッチャB747-300が仲間入り

ここ最近、往年の日航機コレクションの入手が相次いだ。コレクションを始めた頃は、国内航空会社のモデルは高嶺の花でなかなか数を集められなかった。しかし色んな入手ルート(中古取り扱い店やオークションなど)を知るうちにこれまで入手できなかったモデルを安価で揃えられるチャンスが訪れたというわけだ。
まず日本航空の華々しいジャンボ機デビューを飾った初代747(B747-100)である。当時としては世界でも早い段階(1966年)での導入を決定した。もちろん太平洋を横断する長距離国際線での競争力をつけることが目的だったようである。東京~ニューヨークの直行便を実現させたのは、航続距離を延ばしたB747-200導入からである。ジャンボ機デビューは当時、国際的メジャーエアラインとしての登竜門だった。大手エアラインはこぞって747を導入し始め、あっという間に世界中に普及した。747を持つことはステータスでありブランドでもあった。長きに渡り日本航空でも看板機として君臨したが、折りしも東日本大震災のあった2011年に全機が退役してしまった。日航機墜落事故など負の記憶も残したが、それだけ多く日本の空を飛んでいた証拠でもあろう。偉大なジャンボ機の記念すべき初号機モデルである。


そしてもう一つJALが作り出したリゾート路線向けのブランド「リゾッチャ」塗装のジャンボである。当時の流行語にもなったこのリゾッチャは、バブル経済真っ只中の日本を象徴する記憶でもある。なんとも豊かな時代を思い出す明るいポップな塗装は、今ではちょっと考えられないもうひとつのJALの姿だ。今こそこんなブランドがあったら日本も少しは明るくなるのにと思ってしまう。リゾッチャ終焉の頃、この塗装にされる機体は退役行き近しと囁かれていたのも事実である。行き場を失った旅客機の最後の花道とも映る陰のイメージもあったのである。2代目鶴丸の現時点で唯一の所有モデルとしても貴重な一品だ。

2014/12/06

あの人気LCC Peach A320が1/500でクロスウイングが企画!

クロスウイングが最新のカタログを発行した。各スケール、メーカー毎のカラー刷りA4サイズで郵送されてきた。もちろんショップに行けば誰でももらえるらしい。
さて、その中で1/500スケールでの注目は、クロスウイング企画でHogan製の「ピーチ」である。これまで1/400や1/200ではモデル化されてきたが、この手のエアラインは1/500ではまず出ないと思っていた。しかし最近ではスカイマークA330もモデル化され今回のピーチだ。少し前のブログ記事で、モデル化希望リストを掲載した。その中でもリストアップしていたのでなおさらびっくりである。
1/500の世界では現在はsky500を除けば事実上ヘルパの独占だ。欧州の企業なので当然モデル化も欧州が中心になってくる。今回のようにショップ企画で様々なモデルをリリースしてもらえるのはありがたいし、日本におけるコレクターの層を厚くする上でも大変重要だ。モデルはHogan製ということでクオリティ的にはヘルパと同一となりそうだ。現在ヘルパを含め1/500モデルの大半は、中国広東省の経済特区シェンチェン(香港から近い)にあるHoganの製造拠点で委託生産のような形をとって作られているようだ。要するにモデル化する上で最も資金のかかるのは金型製造だ。かつて存在したStarJetsやInflight500などのメーカーも含め、色んな機種の金型が現在シェンチェンに集まっていると考えられる。そしてここの人手を使い先進国では実現不可能なコストで生産されているようだ。
今回のモデルはクロスウイング企画Hogan製だ。前回のスカイマークはHogan製をうたっていなかった。生産会社(Hoganではないが事実上Hoganの傘下)との直接取引か、Hoganを窓口にした取引きかの違いだろうか。いずれにせよA320にしては高額ではあるがうれしいニュースである。

新デザインのアメリカン!小型機の代表B737-800

長らくベアメタルボディが特徴だったアメリカン航空の機体デザインが最近急速に新しいものに変わりつつある。太陽に照らされた金属ボディはいかにもアメリカンという感じでお気に入りだったのでちょっと残念だ。しかし、機体素材がもはや金属ではなくなりつつある近年、いつまでも無塗装というわけにもいかなくなったのでろうか。それにしてもデザインの発送はブリティッシュエアウエイズそのものである。ちょっと芸がなくこれもまた残念だ。
とはいってもアメリカらしさはしっかり残している。なんといっても尾翼にでかでかと配された星条旗はいかにもアメリカだし、ボディに記されたロゴタイプも悪くはない。逆にちょっと上品さは出ているかもしれない。それでも頭文字のAAにイーグルの羽をミックスさせた伝統のマークを捨ててしまったのは特に残念だ。アメリカン航空の従業員からもCIの変更には多数の反対もあったという。ブランドの浸透のためか、アメリカンイーグルも同じデザインになってしまった。
さて、モデルのB737-800はボーイング小型機の中で現在最も普及している機体だ。競合機種のエアバスA320と比べてシャープな印象だ。アメリカ国内はもちろん近隣の中・南米地域への路線でも活躍している。特にアメリカ中西部や南米には高地に位置する離着陸の難しい空港も多い。そんな地ではこの機動性の高いB737は重宝される。小型機ながら現在のアメリカンの勇士を感じるモデルだ。

2014/12/03

ソ連時代のホープ!アエロフロート Tu-154B

アエロフロートはソ連時代から続くロシア最大の航空会社。ソ連崩壊後もしばらくは同じ塗装で飛んでいた。ただし尾翼の国旗とレジ番号は変更された。どこか無機質で無骨な東側らしい塗装デザインがこの機体にはなぜか似合う。シリーズ最終型であるTu-154Mはモデル数も多いが、Tu-154Bというのは実はちょっとレアモデルだ。近年急速に退役が進み、もう現役ではほとんど見られなくなったが、ほんの10数年前までは日本でもしばしば見られた東側のメジャー機だった。ロシア製の航空機は今の西側のジェット旅客機から比べるととにかくうるさかったらしい。戦闘機のような甲高いエンジン音を響かせ黒煙を吐きながら飛ぶ姿は、どこか古くさくも凛々しく見える。大きく目立つCCCPから始まるレジ番号が時代を感じさせる一品だ。

2014/12/02

アフリカ最北端の国のエアライン。

中古モデルを扱う店めぐりは結構楽しい。今はもうないモデルメーカーの製品や、絶版品などが多数出回っているからだ。そんな偶発的な出会いで購入したものの一つがこのチュニスエア、B737-600。鹿が勢いよく飛び跳ねる尾翼は、奈良でおなじみのバス会社のマークを思わせる。北アフリカは乾燥した大地だ。ステップをかけめぐる鹿をデザインしたのだろうか。
イスラム圏のエアラインはゴージャスで煌びやかなデザインが多い。そんな中、身近な陸上動物をデザイン化したのは他にカタール航空くらいだろうか。チュニジアという国にあまりイメージがないが、このモデルを眺めていると地中海に面した穏やかな場所が思い浮かぶ。チュニスエアといいB737-600といいレアなモデルが入手できた。

アイルランドの緑のフラッグシップ!エアリンガス A320

西ヨーロッパのエアラインは1/500の世界では最も充実している。特にフラッグシップと呼ばれる1国を代表するエアラインならなおさらだ。それでもまだ1機のモデルもない国がいくつかある。その1つがアイルランドだ。アイルランドの航空会社で結構有名なのはハープの尾翼が美しいLCC「ライアンエアー」かも知れない。しかしフラッグシップではない。緑のクローバーのマークが目印の「エアリンガス」がフラッグシップである。かつてはB747も保有しておりこのモデル化もされていることからずっと探していたが、これがなかなか手に入らない。海外のショップやeBayを探してもめったにお目にかかれない珍品である。現在の主力機はA320ファミリーだ。北米路線の一部でA330やB757を就航させているようだが圧倒的に小型機天国。 入手困難なモデルにこだわり続けるよりも、まずはこの主力機をということで購入。もちろんエアラインモデル専門店で普通に。いまいちあか抜けしないカラーリングだが、緑はアイルランドの伝統色。日本ではあまりなじみのないエアラインだが、ディスプレイしてみると意外と目立つ存在に!?

2014/11/24

JAL往年のビッグスターDC-8の初期塗装!

DC-10に続き「JAL永遠の翼シリーズ」の貴重なモデルを入手できた。ここ最近、ラッキーなことに日本の航空会社のモデル入手が続いている。特に意図しているわけではなく、この手のコレクションはまさに運命の出会いでしかない。
DC-8にも様々派生系があり、今回のモデルは最もスタイリッシュで長いDC-8-61だ。まだ鶴丸は機体前部に小さく冠されているだけで、尾翼には日の丸とDC-8という機種名が大きくデザインされている。DC-8はJALが最初に導入したジェット旅客機であり、それだけインパクトも大きかったのだろう。細長いボディに細長い4発のエンジンは今見てもとても斬新だ。このDC-8はもちろん現在旅客型として存在しない。輸送型としては最近まで横田基地でATIによる定期輸送便で使われていたなど希少ながら存在するようだ。4発のエンジンからは甲高い昔ながらのエンジン音を奏で、黒煙を吐きながら飛んでいく姿は、今となっては時代に取り残された勇士のように見える。とは言え、実機の飛ぶ姿をリアルタイムで見た記憶はない。もちろん幼少期に見たことがあるのかも知れないが、当時はジャンボ機くらいしか他と区別できなかったので仕方ない。
モデルは中古店での入手だが、オークションの落札価格と比べると安価に入手できたと思う。このような貴重なモデルは国内オークションで手を出さないほうがいいだろう。

2014/11/21

ANA最新鋭機!B787-9が仲間入り!

往年のJAL DC-10に続き今回は現在最新の機を入手。今年、世界で一番早く旅客便を就航させたことで記憶に新しいANAのB787-9だ。
このモデルは残念ながら日本での正規販売がない。というのも全日空モデルは全日空商事が国内販売権を独占で持っているためだ。しかし海外ではJC WIngというメーカーからいち早くリリースされた。今の時代これを個人輸入することは比較的容易だ。もちろん送料や為替レートが気になるところだが、ずいぶん早い段階で予約をしたので今より円安の悪影響は軽減された。今回は香港からの取り寄せだ。国内で販売されるかどうかは未定だが、もし発売されるなら数倍の価格は覚悟しなければならない。国内専用モデルの異常なまでにエスカレートするプレミア価格に警鐘を鳴らすべく海外取り寄せをお勧めしたい。コレクターとしては少しでもファンの裾野は広がってほしい。
さてB787-9は-8と比べてずいぶん大きい。B767-300の代替機といったイメージの-8に対し、-9はB777-200クラスだ。今後世界の空はB787を中心としたボーイング勢とA350やA330neoを中心としたエアバス勢になってくるでしょう。見た目のインパクトは残念ながらあまり感じない。いずれのウリも速度や大きさではなく、環境負荷と運用コストの低さだ。そう言われてみれば地球に優しい航空機はそれなりの優雅なフォルムをしている 。未来のひこうきのカタチはあまり出しゃばってはいけないのかも知れない。
現在モデルとなった初号機(JA830A)には 日米友好のシンボル「TOMODACHIイニシアチブ」ロゴがラッピングされている。
撮影:2014.11.24伊丹空港



2014/11/16

80~90年代、JALの花形3発機!DC-10

かつてジャンボ機に続く人気の飛行機と言えば大型.3発機だろうか。つい先日(2014年11月11日)最後の旅客型大型3発機MD-11がアムステルダムに着陸した。またひとつの歴史に幕が下りた。
今回入手したモデルは「JAL永遠の翼シリーズ」というヘルパ製の製品の中の旧鶴丸DC-10-40だ。シリーズの中でも人気が高いらしくなかなか入手は困難である。今回は委託品を見つけ購入できた。
DC-10も今年(2014年2月) で幕を閉じている。最後まで就航させていたのはビーマン・バングラデシュ航空だった。今年2014年は旅客型3発機に乗れる最後の年となってしまった。さて、JALのDC-10は退役してからもうすぐ10年になろうとしている。1970年代半ばにデビューし、約30年間国際線で活躍。1994年からはリゾート専用機「リゾッチャ」としても活躍した。このDC-10リゾッチャには関空~ネパール・カトマンズ間で搭乗したのを覚えている。当時既にリゾッチャは旧型機の最後の活躍の場とのイメージが強かったせいか既に設備面での見劣りは拭えなかった。それでも9・11以前だったため巡航中にコックピットに入り、クルーと一緒に記念写真まで撮れたのはとてもいい想いでだ。チャーターのため往復とも同型機で長時間のフライトを堪能できた。
いずれにせよもう空を飛ぶ旅客型の姿は見ることのできない飛行機。貴重なモデルがまた一つ追加できた。

2014/11/09

世界最大のリージョナルエアライン「アメリカン・イーグル」のATR-72

アメリカン航空のリージョナル路線を運航しているエアラインは2つある。ひとつはアメリカン・イーグル、そしてもうひとつはアメリカン・コネクト。現在、どちらも機体デザインはアメリカン航空と共通化されていて、一見して見分けはつきにくい。旧デザインにおいてアメリカン航空の尾翼は2枚の鷲(イーグル)の羽と「AA」の組み合わせのかっこいいデザインであった。そして2社のリージョナル機には「AA」を除いた2枚の鷲の羽だけがデザインされていた。
アメリカン・イーグル航空は現在、アメリカン航空の完全子会社であるエンヴォイ・エアによって運行されている。したがってブランド名だけが生きているというのが正しい。全米であまりにも普及したネーミングは捨てがたかったのであろうか。それともアメリカン航空グループ色を強めるためにあえて残したのか、真相は不明だが老舗のブランドであるのは間違いない。現在世界最大のリージョナルエアラインとも言われている。それだけにリージョナルと言えども隣国のカナダやカリブ海諸国への便もある。保有機材は全てボンバルディアやエンブラエルの小型機である。モデルのATR-72は近年全て退役してしまった。またこのモデル同型機は過去に墜落事故を起こしており、同社において悪名高き機種になってしまった。しかしATRにとって大きなカスタマーであったアメリカン・イーグルを代表する機であったのは間違いない。有名なエアラインにも関わらず小型機しか保有しないためか、意外とモデル化にめぐまれず貴重な一品である。

南欧・地中海の美しい2エアライン「エーゲ航空/A321」「マルタ航空/A320」

ヨーロッパには大小さまざまな形態のエアラインが存在する。ナショナルフラッグはもちろん、LCC、チャーター専門、リース専門など・・・。
1/500の世界ではメーカー最大手のヘルパ社がドイツにあることから欧州機のリリースは非常に充実している。今回はそんな中で地中海沿岸地域をメインに就航する2エアラインのモデルを入手できた。

ひとつは、現在ギリシャ最大のエアラインとなったエーゲ航空だ。モデルのA321は同社最大の機種である。かつてギリシャのナショナル・フラッグであるオリンピック航空との吸収案がささやかれたが、この話はまとまらず現在に至っている。尾翼のデザインはエーゲ海を飛び交う海鳥を正面から見たイメージだろうか。ギリシャの紺碧の海、蒼い空、白い建物が思い浮かぶ、シンプルながらいいデザインだと思う。


もうひとつは、イタリア半島南にあるシチリア島の更に南に浮かぶ島国、マルタ共和国のナショナルフラッグキャリアであるマルタ航空。最近塗装変更を行いその真新しいデザインになったばかりのA320だ。以前は赤いマルタ騎士団の紋章を描いた尾翼が印象的なシンプルなデザインだったが、新塗装ではそれを継承しつつ、地中海やまぶしい太陽などマルタという国をよりイメージさせるものとなった。
2モデルともヨーロッパでもモデル化に恵まれにくいエアラインだけに貴重な存在となりそうだ。


2014/11/06

紺碧の機体が魅力!機体もレアなミッドウエスト航空 B717-200

少し前までアメリカには今よりもずっとたくさんエアラインが存在した。あれから航空業界の再編が相次ぎ、あのノースウエストもパンナムも消えた。そして数多くあったリージョナルのエアラインも消滅したり大手傘下になったりした。ミッドウエスト航空もブランドが消滅したひとつである。それにしてもアメリカには○○ウエストに代表されるように方角を表すエアライン名が多い。LCCで有名なサウスウエスト航空、リバイバル発足するイースタン航空などだ。複数の標準時を持つほど広大な国土では、方角によって旅情やあこがれを誘うのかも知れない。
さて、今回入手したモデルはB717-200というちょっとレアな機体である。日本には1機も存在したことがないが ベースはDC-9系だ。ダグラスから始まり、マクドネル・ダグラス、そしてボーイングへと、メーカーの吸収合併とともに名称を変えながら続いた異色のシリーズだ。初飛行は1998年と比較的最近である。フォルムこそリアエンジンとT字翼が特徴のDC-9そのものだが、中身はかなり近代化されている。同クラスのライバルは数多くあるが、このシリーズが最もバランスのとれた美しい形を成しているように思う。愛嬌のあるフロントからスラっと伸びる細いボディ。主翼、エンジン、尾翼と、飛ぶための重要なパーツは後部に集中しているのが特徴。紺碧のボディに白抜きのMIDWESTというロゴタイプがシンプルでかっこいい。

2014/11/03

少数派!?南米エアライン!ヴァリグ・ブラジル航空

南米のエアラインモデルは1/500ではかなり少数派だ。理由のひとつとしてコレクター市場として南米の規模が小さいことがあげられる。そしてもうひとつは南米のエアラインは非常に流動的で、例えばここ10年位の間でもめまぐるしく勢力図が変わっている。モデル化には航空会社とのロイヤリ
ティー契約が必要で、吸収合併がめまぐるしいと企画すら難しい現状があろう。
さて、今回入手できたのは南米最大規模を誇っていたヴァリグ・ブラジル航空のB737-800だ。本当はかつて日本へ乗り入れていたDC-10やB747が欲しかったが、モデル自体が少数であるため、今となっては国内市場にほぼないといってもいい。
塗装は1994年以降のもので、つい最近まで日本でもおなじみだったはず。伝統の尾翼デザインは灼熱の太陽かと思っていたが、実際にはコンパス(羅針盤)を表しているらしい。B737-800と言えば日本でもJALやANAの中・近距離路線機でおなじみだ。世界で最も普及しているエアバス社のA320ファミリーに対抗するボーイング社の競合機。見た目はA320よりもずっとスマートでフォルムはいい。
ヴァリグ・ブラジル航空がダウンサイジングを開始し始めた頃の主力機だが、できればバンバン大型機を飛ばしていた頃の最盛期のモデルもぜひ入手したいものだ。

2014/10/28

2機目の新鶴丸JALの最大機B777!やっと入手!

現在のJAL最大の機種はB777だ。現行塗装での1/500モデル化はホーガン製のB777-300のみ。アーク塗装機はB777-300ERがリリースされていてこちらは入手済だが、新鶴丸機はB787しか持っていなく、ちょっと孤立した存在だった。最近JAL企画からB737-800とB767-300の2機種がリリースされた。しかしたまたまオークションでこのB777が割安で入手できそうなチャンスがあったのでもちろんこっちが先決!どのエアラインも大型機からコレクションするのが基本理念にしている。今回の入手でJALおよびそのグループのモデルは全8機。アーク塗装や旧鶴丸の中で新鶴丸が少しシェアを伸ばしたというところか。
純白に近い機体にシンプルなロゴタイプと尾翼の鶴丸。世界のエアラインの中でも機体デザインのシンプルさはトップレベルだろう。しかしこのシンプルさはB777-300の機体の長さや太さを引き立ててくれる。実機を見ると目の錯覚なのかANAの同型機よりも巨大に見える。そして何といっても尾翼の鶴丸はやはりブランド力がある。JAL再生と同時によくぞ初心に戻り鶴丸を復活させてくれたと思う。鳥をモチーフにしたマークを掲げる世界のエアラインには老舗が多い。そういえばヨーロッパの代表格ルフトハンザも鶴丸だ。いつまでも鶴を飛ばし続けて欲しいと思う。

2014/10/25

ひさびさの日本機!スカイマークA330-300

今年は何かと話題にのぼったスカイマークのA330がクロスウイング企画で商品化された。国内エアラインの1/500モデルは全て航空会社企画か専門店企画の商品しかない。ここ最近、ヘルパを含めアベノミクス効果と中国の人件費高騰のあおりを受け値上がりが著しい。航空会社ブランドの商品の一部は異常なまでの高騰を見せている。そんな中今回のスカイマークは良心的な価格設定なのかも知れない。
スカイマークと言えば昨年まで超強気の成長戦略で進んでいた。ところが今年になり一転、A380の支払いが困難な状況と判断され、エアバス社との間で契約破棄されたことは記憶に新しい。しかし多くの国内LCCが大手傘下での運営となっている中、唯一ともいうべく独立系を貫き通していることは評価できる。日本の航空業界におけるそんなスカイマークの存在意義を強調する精神は好感が持てる。
さて、A330型機は現在世界で最も普及した中・大型機と言えるだろう。日本ではこのクラスの旅客機は長年ボーイング社の独占だったためこれまで皆無だった。世界から見れば不可思議なまでの市場だ。そんな状況を破ったのも独立系を貫くスカイマークだ。A380騒動で暗いニュースが飛び交う中、A330の就航は明るい話題だ。1992年に初飛行して以来22年ぶりに日本の空を飛ぶことになったスカイマークA330は日本のLCCの未来をも背負っている。

2014/10/19

コレクション初!中国南方航空を掘り出し物で入手!

航空機モデルを集めるにあたり中古品探しは必須である。そんな中でいかに掘り出し物を探し当てるかがコレクションの数を左右する。もちろん際限なく予算があればeBayなどを駆使すればいくらでも集まるだろうが、一般コレクターにとってそうはいかない。
掘り出し物は中古品を扱う店によってその価格設定はまちまちだ。レアモノにプレミアをしっかり上乗せしてくる店もあれば、箱やスタンドなど付属的なものに欠品や不備があるだけで数百円のジャンク品扱いになる場合まで様々だ。今回は後者。箱にテーピングがあり、機体の一部にわずかな塗装浮きが見られるのみだが、信じられないほどのジャンク価格だった。
さて、中国南方航空は現在はスカイチームの一員だが、モデルはリリース年が古いのでまだロゴのない頃の姿。今となっては珍しい機体のチートラインが少しレトロな印象にさせる。ちなみに尾翼のロゴマークは同社が本拠地を置く広州市の花を表している。中国の南西部や台湾などで見られる高木で、春になると赤い花を咲かせるそうだ。いずれにせよラッキーな追加コレクションとなった。

往年の小型機2種!

今回中古品だが少し珍しい2機を入手できた。

【ニュージーランド航空 B737-200】
かつて短距離路線の主力だったB737-200。いわゆる第1世代目の737だ。今はA320がこの代替機として活躍しているニュージーランド航空だが、モデル機は新塗装とスターアライアンスのロゴを纏った頃の勇姿だ。短い胴体のずんぐりとした胴体からミニジャンボの愛称でも呼ばれた。ニュージーランド航空は機体の特別ペイントが盛んで、モデルも特別塗装機が多い。意外にも標準塗装はモデル化に恵まれず、機種にかかわらず入手困難となっている。
既に持っているB747-400と今回のB737-200の標準塗装2機をコレクションに加えることができたのは大きい。近年また塗装変更が進んでいるので、こちらは現在の主力機であるB777やB787などをコレクションしたい。

【ノースウエスト航空 Avro RJ85】
日本ではなかなかお目にかかれなかったイギリス製の珍しい高翼4発小型旅客機である。極めて低騒音でかつ高い離着陸性能が自慢で、ここにターゲットを絞ることで差別化に成功している。騒音問題にシビアな欧州の地方空港発着便を中心に世界ではまだまだ活躍している。ノースウエスト航空と言えばデルタ航空と合併するまで日本でもおなじみのビッグキャリアであった。それだけにこのような小型のリージョナル機は目新しく感じる。見るからに機動能力が高そうな戦闘機のようなフォルムは他の旅客機とは明らかに異なる印象だ。いくら低騒音が自慢でも例えばエンジンの発数制限のある伊丹空港での離着陸はアウトなのだろうか?滑走路も短い日本の地方空港こそ、この機の活躍の舞台はあったはずなのにと思う。

2014/10/13

ヘルパ1/500 2015.1-2月のリリース予定について

今回のリリースは数としては少なめだが、ここ最近のリリースと違う傾向が出ていて興味深い。
特に個人的にはまだコレクションにない航空会社、機種があるため要チェックの月となりそうだ。


これまで定番的だったヨーロッパは少なめで、相対的にアジアが台頭している。
ただアフリカが皆無なのは少し残念だ。
中国国際航空のB747-8iはロールアウトして間もない超目玉モデルだ!
また高麗航空は前回のIL-62が最初で最後のリリースかと確信していたが、
まさかまさかの機種違いの再リリースである。
商品化が難しいであろうというのは勝手な憶測かも知れない。
しかもドイツと北朝鮮は比較的良好な関係なのも関係しているだろう。

以下に今回のリリース(1/500の機体モデルのみ)の中からコレクションに加えたいもの、
そうでないものをリスト化してみた。あくまで主観なのでよろしくお願いします。
ヘルパ1/500 2015.1-2月のリリース予定 欲しいものリスト

2014/10/12

☆1/500モデル化を期待したい飛行機☆

1/500ダイキャストモデルプレーンの世界は今やヘルパの寡占状態である。
それゆえ、複数のメーカーが満遍なくシェアし合う1/400の世界と比べると
モデル化される航空会社や機体に偏りが表れるのも事実だ。
また機内専用モデル(インフライトモデル)と呼ばれる商品はかつてより1/500が主流で、
航空会社が自社ブランドでの企画商品以外認めないケースも散見される。
これは特にアジアの航空会社に多く見られる傾向がある。

市販モデル化には機体メーカー、航空会社などいくつかの権利が発生する。
これらのロイヤリティーを全てクリアして初めて商品化が実現する。
そのためヘルパ社との関係が芳しくない機体メーカーや航空会社があれば、
そのモデルは事実上1/500の世界でリリースされないということになる。
真相は不明だが数年前にヘルパがリリースを予定していた大韓航空のA380が、
リリース予定の発表後に突如キャンセルになったことや、
最近ではウラジオストックエアーのTu-204もキャンセルになっている。
こういった航空会社はこの先ヘルパがリリースする可能性はかなり低い。

色んな事情があるあるにはあるだろうが、
ここでは個人的に1/500でモデル化をぜひとも実現して欲しいものをリスト化してみた。
もちろんヘルパ社以外からのリリースも含めてである。

1/500モデル化を期待したいリスト
クリックするとPDFで見られます

2014/10/11

懐かしい人には懐かしい!?中国民航機!

1988年に分割民営化されるまで日本でもおなじみだった中国民航。
個人的には当時空港に疎遠な場所に住んでいたため全く記憶にない。
でもこのこののB747SPは当時を知る人にとってはなじみ深いようで、
各スケールのコレクションモデルもリリースされると話題になったようだ。
中国民航のモデルは今回のこれが初めて。
B747SPという意味でも今後レアにあるだろうと思い購入した。
ショップにはずっと以前から飾られていたのを覚えているが、
なかなかいざ店に行くと他の新製品に目移りしてしまうのがオチ。
今回いろいろ吟味した結果、もしこれが売れてしまい目にすることがなくなると、
今後ヘルパが同一のリリースをする可能性が低いと判断した。

実モデルを手にとって見せてもらうと、
ショーウインドウ越しに見る以上にいい質感だった。
それにしてもB747SPは滑稽なまでの傑作機だ!
他のB747シリーズと比べて垂直尾翼が少しだけ大きい。
尾翼はまさにエアラインの顔なのでモデルとしても魅力だ。
ただ中国民航のデザインは当時の共産主義国がそうであったように、
国旗をあしらっているだけのシンプルなもの。
ただ当時流行のチートライン(機体の2本のブルーライン)が全体を引き締めている。
イランやイエメンのB747SPも退役する前にぜひリリースして欲しいものだ。

初めてのアエロフロート新塗装機!

アエロフロート・ロシア航空のモデルは既に3機(IL-96、IL-76、AN-124)持ってるが、
現在の塗装機は未だにコレクションになかった。
最近もヘルパからソチ五輪塗装のA320やB777-300ERが発売されたが、
どうもアエロフロートらしくない機材という判断で見送っていた。
そんな折、たまたまオークションでTu-134Aの新塗装機が出ていた。
小型機ながらロシア(ソ連)機ということもあり割安で入手。
モデル自体は格安でも通販の場合送料を合算した額で見るので割安といったところだ。
モデルとなったTu-134Aという機材は2008年にアエロフロートから退役し、
翌年には全てA320など小型西側機材に置き換わった。
現在ロシア製の旅客機材はもうIL-96くらいかと思う。
ソ連時代の機材に現在的なデザインを施された姿はどこか新しさを感じる。
「らしい」機材という意味でお気に入りの一品である。

2014/09/28

コレクション150機目達成!

コアなコレクターから見ればまだまだ少ない数かもしれないが、
約2年かけて新旧のモデルをよくもここまで集められたものだと思う。
特に絶版品の多くはeBayやオークションを活用しなければならなかった。
でも専門店で偶然にも見つけた時が一番収穫感を味わえる。
「実物を目で見て買う」のがコレクションで最大の楽しみポイントだから。


さてその150機目はアフリカのメジャーエアライン「ケニア航空」。
しかも一世代前の旧塗装時代(2005年以前)のB767-300ERだ。
今はなきStarJets製の在庫品を某百貨店にて購入。
最近の製品と比べるとかなり安価(ぎりぎり千円台)で入手できた。
StarJetsというブランドは個人的には一番好きだっただけに、
消滅してしまったのは非常に残念だ。
HerpaがまだOG(旧金型・旧ギア)製品をリリースしていた時代に、
オールダイキャスト&当時としてかなり緻密な成型で出してきた。
エアラインの模型で最も重要な部分は尾翼だと思う。
その尾翼が少し前のヘルパ製品ではプラスチック製で、
特に白色の場合、非塗装のため光線により黄変してしまうのである。
その点、StarJetsは何年経っても美しい輝きを保ってくれる。

コレクションの中で弱い地域はアフリカと南米だ。
そのアフリカのエアラインがまた一機追加できたのはちょっとした収穫。
エチオピア航空、LAMモザンビーク航空、マダガスカル航空に続き4社目である。
メジャーどころではあと南アフリカ航空とエジプト航空か・・・。

2014/08/27

主力機の世代交代(アジア編)

【JAL】にとっての往年の主力機と言えばジャンボ機。一時は世界最大のジャンボ機を就航させる会社となりましたが、太陽のアークを纏ったB747-400を最後に全機退役してしまいました。現在の主力機は国内・国際線ともに活躍するB777-300(ER)。B787も話題ですがスター性から言えばB777でしょう。そして2019年以降に導入予定のA350は将来の主力機になるのかも知れません。

【ANA】も主力機だったB747-400は2014年3月末をもって全機退役しました。最後まで活躍した国内線用B747-400Dは全国各地でさよならフライトが行われ、まだ記憶にも新しいと思います。そして現在の主力機はJALと同様B777-300(ER)でしょう。ANAでは昔からトリプルセブンの名で親しまれています。また2020年以降も引き続き大型機にB777の後継機B777-900/1000を発注したので今後もしばらく主力の座に鎮座するものと思われます。

 【キャセイパシフィック航空】は現在もジャンボ機が第一線で活躍しているので主力機と言えよう。しかしここでもジャンボの退役へのカウントダウンは始まっており、主力の座はB777-300ERなど双発機へシフトしつつある。B777-900/1000やA350をすでに発注しているのでこれらの運用開始と同時に一気に世代交代となろう。キャセイの塗装にジャンボのシルエットはとても似合うので非常に残念だが時代の流れなので仕方ない。

【シンガポール航空】の現在の花形機は何と言ってもA380だ。世界で最初に就航させた時のインパクトは相当なもので航空会社のブランド力をさらに高めたのは言うまでもない。A380就航前の主力機はやはりジャンボだ。B747-300は「BIG TOP」、B747-400は「MEGA TOP」とそれぞれ愛称が付けられ親しまれてきた。常に最新の大型機を積極的に導入し続け世界有数の航空会社となり得たシンガポール航空は今後も目を離せない存在だ。

【マレーシア航空】とシンガポール航空はもともとマレーシア・シンガポール航空という一つの航空会社だったが1972年に両社が分離。そしていずれも世界的な航空会社となった。しかし今年(2014年)マレーシア航空は2機のB777-200と多数の乗客を失ってしまった。一方は未だ消息が不明のままだ。ここにきて両社の明暗が分かれようとしている。マレーシア航空でもかつての主役だったジャンボからA380に花形を譲っている。塗装変更もされさらなるブランド力をつけようとしていた矢先の出来事だっただけに残念だ。経営再建で復活を祈りたい。

【エバー航空】の現在の主役はまだB747-400だ。しかし2016年までに全ての退役が予定されている。近年B777-300ERを導入してからはこちらに主役が移るだろう。既に保有機数ではジャンボ機はわずかとなり静かに余生を送っているといったところだ。写真モデルはB777-300ERが未収のためA330-200を手前に置いた。こちらはエバー航空で2番目の勢力機だ。まだしばらくはジャンボ機が健在ということでどこかで実機を記憶に収めておきたい。

2014/07/27

スマートフォンでもコレクション検索できるようになりました!

PC画面右にあるコレクション検索がモバイルからも使えるようになりました。
モバイル環境からはモバイル検索からアクセスしてください!

2014/07/13

コレクション検索の写真を変更

モデルコレクションの画像を全てアップデート完了しました。
これまでの右向き横画像を左向き横画像に変更したのと、背景(3種類用意)もつけてみました。
また一部の機体は同年代・同地域で見られた別機体とのショットを取り入れてみました。
コレクション数は現在120機を越えたところです。最近はショップで入手しづらくなってきたのでebayなどからの入手が多くなってきました。寂しいことです。

2014/05/11

コレクション統計

今日までに集めたコレクションは全部で111機。ゴロがいいのでちょっと統計を出してみた。今回は気になる2種類!
まずは「航空会社本拠地の地域別」統計。世界を5つの地域に分割(オセアニアはアジア太平洋に含む)。予想通り一番多いのはヨーロッパ。しかしアジア太平洋も僅差で次点に。欧州機は比較的普通に購入できたものが多い中、アジア機はeBayなどを駆使して集めた印象だ。入手先についても今後統計をとってみたい。おもしろい結果が出るかも知れない。
次に「機体メーカー別」統計だ。2ビッグメーカーで73パーセントを占めた。予想はしていたもののこれほどまでとは予想外!しかしワイドボディー機を中心としたコレクションなのでこの偏りは仕方ない。ボーイングとエアバス以外の大型機(現存するもの)はロシアのイリューシンIL-96くらいなものである。一方まだ1機もない代表的なメーカーとしてエンブラエルがある。小型のリージョナル機専門とは言え、今後の流行として全世界で増加傾向なので、今後のコレクション対象として検討したい。

2014/04/15

1/500はどこで手に入れる?ダイキャストプレーンの歴史のおさらい!

とうとつな話題ですが、みなさんどうされてますか?
旅客機のダイキャストモデルプレーンが世界的ブームとなった2000年代初め頃、空港のショップや模型店、百貨店はもちろん、東急ハンズやキディランドといった店にもちゃんとコーナーがあり、ケースにきれいに並べて展示されていた。当時はまだコレクションをしていなかったが、通りすがりにもその美しさに惹かれ、思わず見入ってしまったのを思い出す。
模型においてダイキャスト完成品模型はまだ歴史が浅い。最老舗であるドイツのヘルパ社が「ヘルパウイングコレクション」としてブランドを立ち上げたのは90年代半ば。その後StarJets、BigBird、C&C、Inflight500、Hogan、Aero500、sky500などが1/500スケールに参入した。
ブームが落ち着き2010年前後にこれらほとんどのメーカー(ブランド)が消えていった。競合が減った分ヘルパの定期リリースはその種類を増やしてきてはいる。
現在1/500をリリースしているのは事実上ヘルパ、Aero500、sky500、Hoganの4社。ヘルパ以外の3社の特徴は、Aero500はズバリ大型機や特別塗装機が中心、sky500も似た傾向だが通常塗装機でもヘルパがあまりリリースしないアジアの航空会社などが多い。Hoganは一般市販品よりも航空会社との専売契約でインフライトモデルを中心にリリース。全日空やJALの商品も現在はHogan製だ。いずれもヘルパの商品よりも少しディテールが良い分値段も3割増し位だ。一方ヘルパも競合他社に引けをとらないクオリティを引き出しつつ一定の数を出してくる。またヨーロッパや北米以外の航空会社モデルの多くは限定品だ。一般品もかつてよりロッド数は少なく、予約段階で完売なんてのも多々ある。
さて肝心なのはどこで手に入れるかだが、最近では取扱店が極めて限られる。はっきりいってネット通販を駆使しなければ欲しいモデルを入手するのは難しいかも知れない。できればリアル店舗でものを吟味して買いたい。それもそのはず、ほとんどがハンドメイドといっていいほどの芸術品なのだ。だから個体差がありエラーもある。しかし残念ながら通販ではない専門店は東名阪に数えるほどしかない。国内最大手はクロスウイング。本店は岡山の倉敷にあり、ここの在庫は一見の価値がある。専門店以外では大手家電量販店などだが、基本的に商品の入れ替わりが早くレアな在庫品に出会うチャンスはめったにないだろう。今はなきStarJetsやBigBirdなどの商品は百貨店の模型売り場に少量の在庫がある場合もある
が、基本的にはオークションなどに頼る他ない。海外オークションのeBayには豊富な商品が出品されている。慣れたら今のヤフオクシステムより数倍使い勝手がよく、送料もドイツやイギリスからの定形外郵便なら数百円で送ってくれる売り手もいる(経験からして北西ヨーロッパからは一般郵便でも信頼性が高い)。相対的にアメリカやアジアからは送料が高い(一般郵便の信頼性が低いためか売り手がDHLなど民間の運送サービスを利用したがる)。
最後に海外のショップだが、こちらは未経験で実情が知らないが、香港とドイツが本場らしい。またこれらのショップの多くは通販も行っており日本への発送も可能だ。ただ当然だがショップなので無保険の郵便は使わず、民間運送サービス限定なので送料は高い(ヨーロッパからの場合3000円位〜)。しかし販売価格が円安とは言え日本の感覚からするとかなり安い場合が多いので、複数個の購入なら損はないだろう。経験からして送料込みの総額がおおむね1万3000円未満なら関税はかからない。
どうでしょう。なかなか集めるのも奥が深いダイキャストモデルプレーンの世界。これまで集めたコレクションの内訳は、専門店(空港・百貨店含む)40%、家電チェーン店30%、リサイクル店10%、国内オークション10%、海外オークション10%といったところ。

2014/04/09

【祝!100機目】ブリティッシュ・エアウェイズ DC-10-30

ついにコレクションが100機に達しました。
といっても実は部品取りに失敗しギアを無くした機もあるのですが、まぁ100機集めたということでひとつ大台に乗りました。100機目は名機なのになんと初者のDC-10.それもちょっとレア(1/500ではコレしかない!)なブリティッシュ・エアウェイズ版。元ブリティッシュ・カレドニアン航空保有の機だったがブリティッシュ・エアウェイズとの吸収合併により編入。レジ番号はG-DCIOという遊び心を感じさせるものだった。90年代、このレジ機は日本にも飛来していたので実機を見たことのある方もいるかも知れません。当時は3発機全盛の時代だったので特別珍しいものでもなかったでしょう。
今年日本では3月にANAのB747が引退しましたが、世界では2月に最後の旅客型DC-10(ビーマン・バングラデシュ航空)が引退しました。100機目の記念にふさわしい!?一品です。