少し前までアメリカには今よりもずっとたくさんエアラインが存在した。あれから航空業界の再編が相次ぎ、あのノースウエストもパンナムも消えた。そして数多くあったリージョナルのエアラインも消滅したり大手傘下になったりした。ミッドウエスト航空もブランドが消滅したひとつである。それにしてもアメリカには○○ウエストに代表されるように方角を表すエアライン名が多い。LCCで有名なサウスウエスト航空、リバイバル発足するイースタン航空などだ。複数の標準時を持つほど広大な国土では、方角によって旅情やあこがれを誘うのかも知れない。
さて、今回入手したモデルはB717-200というちょっとレアな機体である。日本には1機も存在したことがないが ベースはDC-9系だ。ダグラスから始まり、マクドネル・ダグラス、そしてボーイングへと、メーカーの吸収合併とともに名称を変えながら続いた異色のシリーズだ。初飛行は1998年と比較的最近である。フォルムこそリアエンジンとT字翼が特徴のDC-9そのものだが、中身はかなり近代化されている。同クラスのライバルは数多くあるが、このシリーズが最もバランスのとれた美しい形を成しているように思う。愛嬌のあるフロントからスラっと伸びる細いボディ。主翼、エンジン、尾翼と、飛ぶための重要なパーツは後部に集中しているのが特徴。紺碧のボディに白抜きのMIDWESTというロゴタイプがシンプルでかっこいい。
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