中東のエアラインと言えばどこも煌びやかで最新鋭機をバンバン導入しているイメージが強い。しかしいわゆるビッグ4(エミレーツ、カタ-ル、エティハド、ターキッシュ)を除けばどこもちょっとマニアックである。アラビア半島の南端にあるイエメニア(かつてはイエメン・アラブ航空)もその例外ではない。保有機を見てもやや型落ちという印象である。またイラン航空などと並んでB747SPを保有する数少ないエアラインのひとつである。もちろんこちらはVIP機であるが、イラン航空はつい先日退役してしまったので貴重な存在だ。モデルとしてもぜひとも747SPを入手したいところだがヘルパではNG化以降の商品化がない。こちらは今後に期待するしかなさそうだ。
さてモデルとしてみてもイエメニアはレアな部類だ。A310は現在でも3機保有しており、まだまだ第一線で活躍している。ずんぐりと短く太いフォルムが特徴の中型機である。全体としてシンプルな塗装デザインだが、配色といいバランスといいうまくまとめあげられている。エアライン名(英語とアラビア語の併記)の字体も独特で◎だ。尾翼にはイスラム圏を表す月とその中をくぐる何かが描かれている。おそらく航空機をデフォルメしたものだろうが、イエメンと言えばモカコーヒーが有名なのでコーヒー豆を表しているのかも知れない。いずれにせよこの地域を表す伝統的なデザインがベースとなっているようだ。日本にはちょっと馴染み薄いエキゾチックな国の貴重なモデルが追加された。
0 件のコメント:
コメントを投稿