アエロフロートはソ連時代から続くロシア最大の航空会社。ソ連崩壊後もしばらくは同じ塗装で飛んでいた。ただし尾翼の国旗とレジ番号は変更された。どこか無機質で無骨な東側らしい塗装デザインがこの機体にはなぜか似合う。シリーズ最終型であるTu-154Mはモデル数も多いが、Tu-154Bというのは実はちょっとレアモデルだ。近年急速に退役が進み、もう現役ではほとんど見られなくなったが、ほんの10数年前までは日本でもしばしば見られた東側のメジャー機だった。ロシア製の航空機は今の西側のジェット旅客機から比べるととにかくうるさかったらしい。戦闘機のような甲高いエンジン音を響かせ黒煙を吐きながら飛ぶ姿は、どこか古くさくも凛々しく見える。大きく目立つCCCPから始まるレジ番号が時代を感じさせる一品だ。
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