2014/03/02

ブリティッシュ・エアウェイズ A319

A320ファミリーの中で2番目に短胴のA319。少し脚長にしたB737を思わせるずんぐりとしたスタイルが特徴だ。モデルであるブリティッシュ・エアウェイズのような大手でもリージョナル路線を中心に採用例が多い。エアバス社にとってこのA320ファミリーは最も受注の多い稼ぎ柱でB737シリーズを凌ぐ勢いだ。小型機でもサイドスティックと液晶パネルの並ぶハイテクコックピットが特徴で、基本的な操作性は超大型機A380に至るまで統一されているそうだ。日本では大型機のイメージが強いブリティッシュ・エアウェイズのA319を見ると不思議な感じだ。欧州ではバスのような感覚で航空機を利用する文化が浸透しているので、フラッグ・キャリアのような航空会社でもこのような小型機の需要は大きいのだろう。

LTU国際航空 A320-200

ボーイングのB737NG開発のきっかけとなったのが、欧州の当時新興機体メーカーだったエアバス社のA320ファミリーだ。A320ファミリーとはA318〜A321までの小型機シリーズの総称で胴体の長さの違いはあれど基本構造は同じだ。世界の多くの航空会社で近距離路線用として採用され、またリージョナル専門の航空会社やLCCなど幅広く支持されるに至った。モデルはドイツのLTU国際航空。ドイツブンデスリーガ、ボルシアMGの塗装をまとった輝かしい時代のものだが、LTU自体は現在エア・ベルリンに買収されブランドのみが残る状態だ。世界のどこででも見られる汎用機だからこそ、採用している航空会社の数だけバリエーションがあるのでモデル化も多い。

アメリカン航空 B737-800

続いて紹介するのはB737NG(NextGeneration)と呼ばれる機体。B737-800はその中でも多くの航空会社で採用された大ヒット型だ。初期型と比べて概ね胴体が延長されスリムになった。ただ以前との大きな違いは見た目ではなく中身だ。B777の技術を採用し格段にハイテク化されたシステムは同じB737シリーズでも初期型とは別物と考えた方が良い。モデルはアメリカン航空。懐かしい70年代のアストロジェット塗装をまとった復活塗装機だ。クラシックな塗装とは裏腹に現在の主力機としての勇ましさが感じられる。まだまだしばらくは主力の座に居続けるだろう。

全日本空輸 B737-200

今回から4投稿連続でビッグ2メーカー製の大ヒット小型機を特集!
まずはボーイングのB737シリーズ。ANAのB737-200はいわゆる初期型(第1世代)だ。特徴は短胴ワイドボディだ。そのずんぐりとしたスタイルから、国内では「ミニジャンボ」の愛称で親しまれた。1/500モデルで見るとコロンとしていて小さく愛らしさがある。全日空商事から発売された2機セットは懐かしいモヒカン塗装と現在に引き継がれるトリトン塗装の機だ。現役機で同型機は消滅したが、B737-200を進化させた後継機B737-500は今もANAで活躍中だ。B737-500スーパードルフィン(エンジンカウルにイルカのマークがある機体)はやはりずんぐりとしたスタイルで面影を強く残している。大ヒット機の初期型はあともう少し日本の空を飛んでくれるだろう。