2014/02/09

パンアメリカン航空 B747SP

パンナムが輝かしい躍進を遂げていた時代、最も象徴的な機と言えばこの747SPだろう。短胴のずんぐりとしたジャンボ機はニューヨーク〜東京間をノンストップフライトするために導入された。当時の日本人にとってパンナムを代表する顔と言っても良い。通常の747と比べひと回り大きな垂直尾翼は機体の短さと比して一段と大きく感じさせ、特徴的なパンナムマークが際立っている。モデル機の愛称は「Clipper Freedom」。アメリカンドリームを感じさせるニックネームを背負い、何度太平洋を横断したのだろうか。当時これに乗ることができた日本人は限られていただろう。それだけにあこがれの象徴だったかも知れない。

パンアメリカン航空 B707-300

今回と次回はかつて世界を席巻した"パンナム"機を紹介!
まずはジェット機の大型化の先駆的存在を果たしたB707。モデルは最近ヘルパから発売されたものだが、厳密に言えば実在しなかったレジ番号が付いている。米ドラマ「パンナム」を記念したモデルで、ドラマ撮影に用いられたジョン・トラボルタ氏所有のB707のレジ番号だ。しかしこちらは短胴のB707-100だったと思う。レジ番号的には架空だが当時同型の機が活躍していたのは確か。ライバル機DC-8とともに現在ジェット機の基本形とも言える型を築いた名機だ。躍進期のパンナムを思わせる美しい一品である。

2014/02/01

全日本空輸 B747-400D

ANAジャンボ機の伊丹フライトを記念して今回は同型機を紹介!伊丹フライトに使用された機体はJA8961。現有機(2014年1月現在)は他にJA8960の計2機を残すのみとなってしまった。モデルのレジ番号は後者の方。747-400DはJALとANAにより発注された日本国内線専用のジャンボ機であり、世界中に2機しかいないというわけだ。これが日本の空から消えるまであとわずか。せめて1機を国内のどこかに保存して欲しいところだが、莫大な維持管理費を考えれば難しいのだろう。堂々としたその姿は紛れもなく空のスターだった。長く続いた栄光の時代が終わろうとしているのはさびしいが、これも世の潮流。