2015/03/22

香港啓徳時代のホープ☆キャセイパシフィック航空L-1011

90年代までキャセイパシフィック航空と言えば、香港啓徳空港の着陸シーンがあまりに有名。その当時のなつかしいモデルを今回入手することができた。フラッグシップはもちろんジャンボジェットだったが、このロッキード社トライスター(L-1011)も人気を二分していたはず。
ダグラスDC-10と真っ向から競合した同じ3発エンジンを搭載した機種だが、受注数で明暗を分け淘汰されてしまった。DC-10やその後継機のMD-11は今でも貨物機で多数見られるが、L-1011はとうの昔に姿を消している。操縦性や安全性はL-1011の方が上だと言われていただけに大変残念だ。
モデルは香港がまだイギリス領だった頃のなつかしい塗装のもの。白と緑でデザインされた塗装パターンに赤いロゴタイプだけといったシンプルなものだが、どことなく英国を感じさせるセンスを感じる。このセンスの良さはもちろん今のデザインにも継承されている。DC-10とは異なり第2エンジンは真っ直ぐな寸胴ではなく、大きく下部へ湾曲している。そのためしっかり尾翼の面積を確保できている点は素晴らしい。まさにDC-10の欠点をうまく処理した構造だと言える。機体シルエットだけを見るとどことなく戦闘機を思わせる。これは機動性の良さに繋がってるのだろう。
当時キャセイパシフィック航空の機内で発売された限定パッケージでシリアルナンバーの証明書付きだ。当時のヘルパの一般品と比べてかなり精巧にできている。ぜひ英領時代キャセイ機モデルとしてジャンボ機も欲しい。

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