2015/03/25

もうひとつの中東エアライン☆ミドル・イースト航空A330-200

近年急成長を遂げる中東地域のエアラインのなかでも、世界的に有名になった御三家がある。エミレーツ、カタール、エティハドだ。いずれも日本に就航しており、世界中の多くの都市へ就航している。いずれのエアラインも大型機を大量に保有し、特にエミレーツの豪華絢爛なA380はマスコミなどを通して話題を振りまいた。現在いずれのエアラインもA380を保有するに至っている。最近ではこれら御三家に加えターキッシュ・エアラインズも加わり、ビッグ4とも呼ばれつつある。
さて、今回入手したモデルはヘルパから近年リリースされたミドル・イースト航空だ。日本には就航していないのでちょっと馴染みが薄いが、他の中東地域のエアラインとは明らかに異なるデザイン的特徴がある。それは緑のテイストだ。このエアラインの国、レバノンは周辺国と異なり国土の多くが緑に覆われている。尾翼に描かれた大きな木はこの国を代表するレバノン杉だ。樹齢が長く生きる化石とも言われるこの木の森は世界遺産にも指定されており、レバノンのシンボルでもある。かつては中近東地域一帯に生息していたらしいが、気候変動に伴う砂漠化でその多くは失われた。現在も地中海性気候が卓越するこの地域は大変貴重である。
シンプルなデザインだが、世界遺産でもあるレバノン杉が堂々と描かれている姿は立派に思える。まさに中東のオアシスといった趣だ。観光要素も多いレバノンだが、周辺地域の紛争や内戦が度重なり情勢不安が多いのが現状。一刻も早く平和な地域となり、ミドル・イースト航空も中東のメジャーエアラインになって欲しいと切に願いたい。そんな思いを込めて眺めたいモデル。

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