「砂漠の民のエアライン」というイメージにぴったりなカラーリング、デザインのサウディア。尾翼のデザインはイスラムを表す月と砂漠のオアシスに生えるナツメヤシと剣。古きよき伝統のデザインを今に引き継いでいるのは好感を持てる。今回はヘルパから最近リリースされた同社最大の機種B777-300ERの新塗装モデルを入手した。
既に同じヘルパ製A330-300モデルは所有しているが、今回のモデルと比べてずいぶん色の違いが目立つ。A333モデルは黄色が強く全体に濃いトーンだが、今回のものはそれと比べて少し緑がかった薄い黄色だ。今回の方がずっと実機に近いだろう。羽田へのロイヤルフライトの機会にぜひとも実物を確認したいところだ。それともうひとつ注目したいのは尾翼デザインの微妙な変更だ。これまで新月の左下弧の内側付近が月明かりを表すためかエメラルドグリーンから紺へグラデーションがかっていた。今回のはこれがなくなりよりシンプルになった。またエンジンカウルにも尾翼と同じロゴが入っている。そして社名の英語表記が「SAUDI ARABIAN」から、かつても使用していた「SAUDIA」へと改められた。2012年頃から全体的な印象こそ変わらないがマイナーチェンジを行ってきたようだ。モデルとなった機体は新塗装でのデリバリーとなった。
馴染みの薄い遠い異国のエアラインはモデルを手にして初めて塗装変更を知ることが多い。手のひらに乗る小さなモデルだが、細部までじっくり観察できるのは精密模型ならではの醍醐味である。
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