2017/04/05

KIX(関西国際空港)スポッティングの現況

開港から23年目を迎える関西国際空港。開港当初はその巨大な人工島や斬新なターミナルビルで内外から高い評価を受けてきた。運営が民営化されインバウンドの影響もあり、ここ数年飛躍的に利用者数を伸ばしている。10年程前までは広々として開放的なターミナルビルの中はくつろぎの場という感じだった。しかし最近はどこも人でごったがえしている。
さて、関空には無料で開放されている関空展望ホール(スカイビュー)という場所があり、第1ターミナルのバス乗り場南端から無料シャトルバス(データイム10分毎)で移動できる。ビルの展望デッキに出ると正面に第1滑走路が一望できる。かつては離着陸する全ての飛行機がここから眺められたのだが、第2滑走路と第2ターミナルがオープンして以来、着陸機の多くは4000mある第2滑走路へ降りてしまい、風向きが東寄りの日(夏季や天候が下り坂の前日などに多い)は展望台から約3500m離れた位置からこちらへ向かって離陸するので、小型短距離機の多くは機体の腹しかまともに見ることができない。かつてはりんくうゲートタワーと連絡橋をバックに比較的至近距離で着陸機を見ることができたのが懐かしく思う。実際週末ともなれば多くのマニアが無線機とカメラを持って待機していたのに、今ではすっかり影を潜めてしまった感じだ。
スカイビューから第1ターミナルを眺める
スカイビューから第1ターミナルを眺める
第1滑走路から飛び立つタイ国際航空のA380
第1滑走路から飛び立つタイ国際航空のA380 
ところで関空には関空展望ホール以外にも見どころがあるのをご存じでしょうか。第1・第2ターミナル間を走るシャトルバス(データイム頻発)を利用し第2ターミナルへ移動します。バス乗り場から団体用駐車場を経て道路を渡ると小高い2つの人口の山が見えてきます。KIXそらパークと呼ばれる広いスペースです。残念ながら第2ターミナルが完成した今、丘の上に上ってもターミナル建屋が邪魔をして第2滑走路へ離着陸する飛行機を見ることはほとんどできません。しかし第2滑走路から貨物ターミナル、あるいは第1ターミナルへ誘導路を移動する飛行機を近くで見ることができます。しかし手前に照明塔や団体バス駐車場などがあるので、大型機ともなれば全容をきれいにとらえられるのは一瞬かもしれません。やはりここも最近では寂れた感が否めず、週末にも関わらずほとんど貸し切り状態だったのが残念です。
誘導路を進むピーチ・アビエーションのA320
誘導路を進むピーチ・アビエーションのA320
誘導路を進むキャセイ・カーゴのB747-8F
誘導路を進むキャセイ・カーゴのB747-8F

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