歴代のユナイテッド航空のジャンボ機塗装のモデルが全て揃いましたので、記事を更新しました。
ひと昔前、世界のフラッグシップはどこもジャンボジェットを就航させていた。ジャンボジェットこそが大手キャリアの証であり、誇りでもあったはずだ。しかしエアライン業界は9.11をきっかけとするテロ不安にリーマンショックの影響をダブルで経験し、世界中でエアラインの淘汰が繰り広げられた。この間に多くのジャンボジェットが手放された。
やがてB787をはじめとする経済的なジェット機の台頭により、各社は超大型機を持たなくても長距離路線を展開できる時代になった。それでも今日まで一部の大手エアラインは往年の栄光であるジャンボ機を所有し続けた。しかしもう747の後継機種は747ではない。機齢の達した個体から順次退役するしかない。そして今年に入り相次ぎ大手キャリアの747の退役が発表された。
北米ではユナイテッド航空とデルタ航空の2社が今日現在もジャンボ機を運航している。しかしデルタ航空は今年中で、ユナイテッド航空も2018年末での完全退役が決まっている。日本においてこの2社のジャンボ機はいずれも太平洋線やホノルル線で大変なじみ深かったものだ。
今回はこの中でユナイテッド航空の歴代のB747をモデルで振り返ってみたい。
1:Friend
Ship scheme -1974
2:Rainbow Scheme 1974-1993
3:Battleship Grey 1993-2004
4:Blue Tulip livery 2004-2010
5:Continental Airlines livery 2010-
いずれも時代を反映したデザインだ。朝鮮戦争やベトナム戦争が明け、世界が平和へと向かうように思えた時代の"Friend
Ship scheme"や"Rainbow
Scheme"はとても明るいデザインだ。しかし時代は冷戦真っただ中だ。やがて中東戦争や9.11といった新たな戦争の時代に突入。"Battleship Grey"や"Blue Tulip livery"といったブルーを基調としたデザインはこんな時代を反映しているようだ。そしてコンチネンタル航空との合併によって生まれた現行デザインは、個人的にはややネガティブな時代印象を受ける。 このように時代と照らし合わせて見てみると意外とおもしろいかもしれない。
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