2016/05/30

★映画・TVに登場する名機★ Vol.2

今回は2007年公開の「ALWAYS 続・三丁目の夕日」より。1959年(昭和34年)の東京を舞台に、当時の人々の姿が忠実に描かれた作品だ。セットとCGを駆使しリアルに当時の情景が再現されている。

★日本航空のDC-6B(上/作品中 下/同種モデル)

劇中で羽田空港から飛び立つ日本航空のDC-6Bの離陸シーンがある。もちろん模型とCGの合成で再現していると思われるが、独特のエンジンの音は現役機が存在するアラスカまで出向いて録音したそうだ。この拘りはさすがと言わざるを得ない。モデル機はJALUX企画「永遠の翼シリーズ」のherpa製。レジはJA6205(City Of Osaka)だ。残念ながら劇中の再現機のレジまでは確認できなかった。

2016/05/05

★映画・TVに登場する名機★ Vol.1

映画やドラマの中に実在の飛行機が登場するシーンがある。そんな中でも有名な作品に登場するものをシリーズで紹介していきたい。第1回は世界的に大ヒットしたアメリカのTVシリーズ「刑事コロンボ」からピックアップ。第2シーズンの名作「ロンドンの傘/Dagger of the Mind 」からヒースロー空港のシーンで登場する2機。70年代初頭のヒースロー空港の雰囲気を伝える貴重な映像でもある。

★パンナムのB707(上/作品中 下/同種モデル)
劇中のパンナム機
ヘルパのB707-300
コロンボ刑事が視察でロンドン警察(ニュースコットランドヤード)を訪れる際、ヒースローに降り立った時のシーンで登場。比較的きれいに映っているがレジ番号までは確認できない。機種はB707-300だろうか。Herpaの同種モデル(B707-300)と比較してもほぼ間違いないだろう。いずれにせよ当時の主力機だ。まさに航空界のトップに立とうとしている全盛期の頃のパンナムの姿か。ドラマでは空港到着後に荷物紛失のアクシデントに遭うのだが、当時から荷物紛失で有名だったヒースローをうまく劇中シーンに取り入れている。

★BEAのHS.121 TRIDENT(上/作品中 下/同種モデル)
ヒースロー空港を後に車でロンドン警察へ向かうシーンの冒頭に登場。イギリスらしい絵ということで効果的にこのカットを採用したのだろう。Inflight500の同種モデル(HS.121 TRIDENT 3B)と比較するとかなり胴短に見える。ヒントは第2エンジンの吸気口に書かれている文字列だ。調べてみると「Trident」「Trident Two」「Trident Three」のいずれかのパターンのようだ。拡大してみると2単語ある。モデル機と比べてかなり短いことからほぼ間違いなく「Trident Two」に限定される。